光触媒
触媒とは「それ自身は変化すること無く化学反応を促進する物質」と定義されています。
酸化チタン光触媒の一般的機能としては、汚れの分解、消臭・脱臭、抗菌・殺菌、有害物質の除去、ガラス・鏡の曇り防止、防汚、などがあります。
光触媒は光がなければ働きません。戸外では太陽光が利用でき、たとえ日陰でも十分な紫外光量が得られるので光触媒の効果は顕著です。しかし、室内では窓から入る太陽光しかありません。蛍光灯もカバーをつければ紫外光量は減るし、白熱電球では紫外光はまったく出ません。
室内における光触媒の利用は、シックハウス症候群を起こすような環境ホルモン物質、タバコなどの臭いの除去など微量の物質の処理に限られます。
酸化チタンに光が当たると、その表面が超親水性になります。これは、光触媒の実用性からいえば、光酸化力をしのぐ重要な機能です。
超親水性は曇りを防止するだけでなく、汚れを付きにくくする働きもします。油性の汚れはなかなかとれにくいものですが、超親水性の表面では水が表面と汚れの間に入り込み、汚れを浮き上がらせます。その結果雨が降った時に汚れが洗い流されます。
光酸化機能は汚れを分解しますが、大量の汚れは分解できません。一方、超親水性機能は、汚れを洗い流すので汚れの量が多くても対応できます。また、超親水性の方が少ない光量で効果が出るため、汚れを防ぐ効率が良いことも優れた点です。
有機物分解性 | 材料表面で菌や有機物を分解する。 |
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親水性 | 材料表面が水となじみやすくなる |